thinkLog.

とある社会人の思考ログ。個人的な冒険の書。

ヤフー株式会社を退職します

これはなに?
人生で初めて書くいわゆる「退職エントリ」。
大企業で働いてみたことをいいことに社名をタイトルに使ってみたかっただけの文章。

これを書いている人はどんな人?
非エンジニア。社内での職種名はビジネス企画。
ちなみに新卒ではなく中途入社。社会人歴は今年で6年目。ヤフーは2社目。
資格はITパスポート(旧初級シスアド)をかろうじて持っている程度。好きなサーヴァントはイスカンダル

なんで転職したの?
新卒で入った会社はお世辞にもホワイトと言える労働環境ではなかった。いわゆる裁量労働制。そもそも労働時間の概念がなかった。
中途入社当初、出勤したらその時刻を打刻、退勤する時も時刻を打刻するという習慣が新鮮すぎたのを今でも覚えている。
前職の唯一の救いは他業界よりも少し給与水準が高かった点だが、もろもろが重なり盛大に身体を壊していた当時の私に必要なのはお金ではなくホワイトな環境だった。
健康は本当に大事ですよ。

なにやってたの?
調整of調整。
プロジェクトを進めてゴール(ほとんどが定量的目標)を達成するためには何をどう動かせばいいのか考え、思い描いた通りになるようにひたすら調整。うまくいかないようであれば代替案を提示。色んな登場人物たちの意見を取り入れて、誰もが納得感のある結論にたどりつくこと。
マネジメントであれ、メンバーであれ、粒度は変われど、やってること自体は変わらないような気がした。

課題解決とはつまり
よしなにやることでは。
世の中には数多の課題解決に関する書籍があふれかえっているのも知っているし、ビジネスパーソンたるものそれらを熟読し、理論を学び、実務において実践すべきなのも知っている。
でも結局一言で表すならよしなにやることでは、と実務を通して思った。
よしなにやるためにはそもそもどうあるべきかわかっている必要があり(理想と現状の比較)、何故そうなっていないのかもわかる必要があり(課題特定)、どうすればよしなになるのかをわかる必要もある(課題解決)。

上司によく言われた言葉の一つが「課題はないか?」だ。上司の上司も上司に「課題はないか?」と問うていたし、上司は私に問うた。
ここでいう課題の意味ってなんですか?と私は上司に訊ねたことはない。なんとなく文脈的にこういう意味だろうと勝手に解釈して業務を進めていたからだ。
自分の中で推測するに課題とは、「物事を進める上で障害になっている事柄」だ。
「課題はないか?」は優しく言えば「困っていることはない?大丈夫?」だと思っていた。
そして私の場合次に取るべき行動がわかっていて、よしなにやるイメージがついていれば、「特に課題はないです」と答えていた。
このように文章にまとめることができるようになっただけでも、この会社ひいては今の部署で本部長や部長のもとで働いた意義があると思う。(多分前職を辞めた時には書けなかったと思う)

これからなにすんの?
留学します。目的は2つ。
1つ目はビジネスで使える程度の英語を身につけること。
交渉、調整を英語でもできるようになること。

2つ目は色んな人を知って、話して人間力をあげること。
仕事をしていると感じるのがほとんどの問題が人間起因だったりするので、どんな人とも仕事ができるくらい、器の大きい人になりたい。


最後に
在職年数2年半であったが、不満よりも良いところの方が多く浮かぶ会社だったと思う。
給与水準だけで見れば高くはないらしいが(給与水準について細かく記述している退職エントリが多数存在するのでそちらを参照)、
色んな価値観を持った人に出会え、ホワイトな環境で趣味の時間もたっぷりと確保しつつ、成長できたと思うので総じてこの会社で働けてよかったと思う。
今までお仕事でお世話になった方々に感謝を。