thinkLog.

とある社会人の思考ログ。個人的な冒険の書。

惚れた方が負けという教訓を身をもって知る

世の中には恋愛をテーマにした音楽や、映像作品や、小説があふれている。さらには恋人にふられたから自殺してしまう人や、その昔には恋人と一緒に心中しようとした人さえいた。このように人間にとって恋愛とは人生における一つのとても大きい要素であり、テーマである。

自分と恋愛の結びつきはそこまで強くなく、恋愛をテーマにしたあらゆる芸術作品に接するたびに感情移入ができずにそこまで楽しめていなかったのが正直のところだ。そう、ここ最近のアップデートがあるまでは。

ここまで人を好きになったことがあるだろうか?ここまで付き合った人を好きになったことがあっただろうか?今までの人生を振り返ってみても、いや、ない。相手からのテキストメッセージをそわそわしながら常に待ったり、来たらとてつもなく嬉しくなったり、なかなか返信がないだけでとてつもなく精神的に不安定になったり。ここまで他人が自分に送信するメッセージに一喜一憂したことなんて、今までない。

今まで誰かと付き合ったことがないわけではない、ただ気持ちの強さでいったら、今付き合っている人よりも気持ちを強く持って誰かと付き合ったことがない。まだ今の人と別れてはないけれど、もしも別れてしまったら、どれだけの苦しみを得るのかは容易く想像ができるので、とにかく最近は失恋に関する歌詞や失恋した人の話に対して異様に感情移入できるようになった。数年前の自分だったら、なんとなくそういう失恋話を聞いてもかわいそうだなと受け流していただろうに。

今この文章を書いている理由も自分が誰かにとてつもなく惚れていて、その普通じゃない状態をなるべく冷静にとらえようとしているからだ。もしくは、なんとなくやるせない気持ちをどこかに言葉としてぶつけたがっているのかもしれない。とにかくこの文章こそ徒然なるままに書いている。頭の中の浮かんだ言葉をひたすらキーボードを通して画面上に打ち込んでいる。整理されていない混沌とした感情、そしてその感情を表す整理されていない文章。とにかく今ここまで人を好きになっているのに疲弊しているんだな、自分は。でもこんなに好きになれる人に出会えただけでも、こういう経験ができただけでも、幸せだと思うべきなんだろう。

当たり前だけど恋愛から得る痛みは仕事から得る痛みとはまた異なる。痛みではあるのだけど種類が異なる。人生にはいろんな痛みがあるのだなぁと知る。そのいろんな痛みを知ることは人生の醍醐味である。好きな言葉の一つに「本当に優しい人は今までたくさん傷ついた人」という言葉がある。痛みを多く知れば知るほど、人に優しくできる。だから今自分が感じている痛みも、きっとそのうち自分の中で消化されて、もっと優しくて強い人になれると信じている。

結局のところ、結論はNo Pain, No Gain、痛みなくして成長なしなのだ。だからこの恋愛も一つの学習経験としてとらえるしかない。